歌うたう鳥

このところ毎朝、ウグイスのさえずりが聞こえます。
きれいな鳴き声で知られる野鳥は多々ありますが、その鳴き声も「練習」の上で身につくものだそうです。
近所のウグイス君の歌は、本当に毎朝続いています。

演奏会に向けて練習中の曲に、「祭日」という美しい歌があります。(詩:宮沢賢治、曲:千原英喜)
この歌の終わりには「四方(よも)につつどり鳴きどよむなり」という一節があります。
あちらこちらから「ツツドリ」の鳴き声がざわざわと聞こえる感じです。桐の花が咲いている描写もあるので、季節は初夏のようです。
ツツドリの歌はどんなものでしょうか?

知りたいと思っていたら、サントリー株式会社が提供しているオンライン図鑑「日本の鳥百科」で、姿と鳴き声を調べることができました。同社は環境活動の一環で、愛鳥活動を推進しているとのこと。なかなか素敵な試みです。
ツツドリの解説によると、「紙筒の口を叩く音に似ているとして、筒鳥と呼んでいます。」
とても静かな鳴き声です。
「つつどり鳴きどよむ」というのは、おかしな言い方ですが、静かなざわめきを想像します。群衆の雑踏のように。
この声をしっかりと聴いている詩人(宮沢賢治)の感覚は、さすがです。

ところでついでながら、図鑑の中のホトトギスカッコウも、ぜひご参照ください。
どちらもツツドリとそっくりですね!でも、歌はまったく違います。三者が並んで「鳴きどよむ」ところを見てみたいものです。(無理かな…)